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小平井戸の会では、震災時の市民の生活用水の確保のために、市内に残された井戸の現地捜査を行い、『井戸戸籍』と『井戸地図』を作っています。調査では井戸所有者のお宅を一軒一軒訪問して、井戸の保全と保存を呼びかけ、震災時にご近所に井戸の供用(使わせること)をお願いしています。

小平市の井戸マップ

調査した井戸は、小平市の地図上にマッピングします。井戸から半径200メートル(20リットルのポリタンクを人手でやっと運べる距離)の円を描きます。この円内に入らない地域は「井戸空白地帯」として把握され、井戸の確保が必要な地域となります。

震災対策用井戸でカバーされる地域

指定外井戸の追加でカバーされる地域

事業所系井戸の追加でカバーされる地域

東京都の井戸行政調査

小平市に対し、今よりも効果のある震災対策用井戸の制度を提言することを目的に、東京都23区・多摩26市の自治体を対象に、災害用井戸に係わる施策を調査しました。得られた結果は災害用井戸の普及のために、SNSや防災展などを通じて市民にも発信していきます。

アンケートの集計結果

近隣7市の災害用井戸の比較図

東京都の非常災害用井戸の比較図

井戸端学習会や、出前講座、小平市市民奨励学級などを通じて、災害時の井戸の重要性や、災害時のトイレの問題などのテーマについて学習会を開催しています。(写真は2015年11月28日に開催した「いざという時の防災力アップ」のグループ討論の風景)

震災時の井戸の有用性について市民に知っていただくために、市内で開催される各種のイベントに出展しています。内容によって、嘉悦大学と協働でブースを作り展示しています。(写真は「忘れない3.11展」のブース。2019年3月実施)

見学会の開催

各地にある歴史的な井戸や興味深い井戸、震災対策用として自治体が作った井戸などを見学します。また、「東京の水連絡会」が開催する水道施設や浄水場、河川施設などの見学会にも参加します。(写真は上総掘りの見学会。2018年6月)

請願と陳情

井戸に関する市民の要望を、請願や陳情という形で市議会に提出しています。写真は「中央公園の井戸の復活」の署名運動の風景。この請願書は2017年3月定例議会で採択されました。当会はこれからも「震災用井戸の普及」のために、市議会議員の協力を得て請願と陳情を行っていきます。

井戸の修理業者の紹介

新たに井戸掘り、故障した井戸の修理、水涸れして使用できなくなった井戸の再生工事のお手伝いをしています。当会の法人賛助会員である信頼のおける井戸の専門業者を紹介し、その仲介役を引き受けています。(写真は水涸れした井戸を掘り直し、再生した井戸。2017年5月)